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計画地は富谷市と大和町の境にある住宅街に位置しています。街区通りに面していることもあり、乗り入れに制約がありました。また北西道路に面している敷地は周辺を建物に囲まれており、どのように採光を確保するかがポイントになりました。
プランを検討する上で周辺建物のヴォリュームをCGにて製作し、年間を通して敷地にどの程度採光確保できるかをシュミレーションしました。太陽高度の低い冬季の採光が効率よく確保できることを念頭にプランニングを行いました。
一番環境がいい場所にL字にLDKを配置しました。ワンルームのLDKは見通しもよく、外とのつながりも感じられます。斜めに施工したフローリングも真南との軸線を強調するとともに、アクセントとして寄与しています。当初、寝室は予算的にも2階に配置することが望ましかったのですが、将来平屋での生活も可能なように1階に計画しました。キッチン周辺には家事動線を考慮したパントリーや水廻りを配置し、日当たりのよい洗面では室内物干しスペースも完備しています。
街並みの抜けを意識したリビングアクセスの階段は安定した北側採光を室内に注ぐ意味でも効果的です。2階のプライベートルームはワンルームとし、将来の間仕切りによって個室化される予定です。リビング上部の吹き抜けからは採光を得ることはもちろん、2階とのつながりや開放感をもたらしてくれます。