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計画地は55坪の一般住宅用の敷地であった。施主の要望は4戸の賃貸アパートを建てると、そのうち1つを事務所利用とする事であった。土地の大きさから一般的な方廊下の1Kで計画しているとの事であったが、世の中にありふれた間取りである為、メゾネット型のプランを提案した。住戸を田の字型に分けることで小さな敷地にも1LDK程度のプランを4戸落とし込み4台の駐車スペースを確保することができた。田の字型としたため南側住戸へのアクセスを左右に分散させ、2階バルコニーを跳ねだすことで、雨の当たらない軒下の専用通路とすることができた。バルコニーは四方をぐるりと囲み、天候や、採光、視線などのコントロールに役立てている。北側の住戸は事務所利用も可としているため、オープンな作りとしている。南側は、水路を挟み道路があり、開けた環境であり、人通りも少ないので、北側と同じ開口部を設けた。大きな開口を植栽が程よくコントロールしてくれるであろう。