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仙台市地下鉄沿線の築38年RC4階建てマンションのワンフロア200㎡ほどをフルリノベーションした計画です。
お施主様と打ち合わせを進める中で共通のイメージとして掲げたコンセプトは、RC特有の大空間を活かし用途をあまり決めない使い方や躯体をそのまま仕上に使うといった「ラフ&ワイルド」でした。
中廊下で区切られていた南北の居室を必要な構造は残しつつ解体し、ワンルームとすることで南側だけではなく、北側の安定した採光や街路樹を取り込むことができる大空間を実現しています。柱や壁、梁といった以前は隠れていた構造を仕上に使うとともに、有孔ブロックや単管足場、足場板などラフ&ワイルドを継承する仕上も取り入れています。アクセントとして要所に取り入れたビビットカラーによって新旧入り混じった不思議な空間を演出しています。
フル解体したことによって断熱改修も実施でき、設備配管も一掃したことで配管経路などのプランの制約もなく、床の高さや天井の高さも空間に合わせて工夫することができました。