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仙台市郊外の住宅地に建つ「平屋」建ての住宅。 オーナーとの対話を何度も重ねていくうちに、オーナーの趣味、ライフスタイルが徐々に見えてきました。住まいに居ながらもアウトドアライフを楽しめること、木のぬくもりを感じる空間、住まいながら楽しめる多様なカスタマイズに対応可能な家、ラフな素材と繊細な納まり…。オーナーの趣味、ライフスタイルなどを踏まえ対話の中から生まれてくるアイディアを形にしたのが「1.5層の平屋」です。
単純平面の平屋住宅に内部化された2つの外部空間を挿入し内外の境界を曖昧にしました。 前面道路側のテラスはパブリック性のやや高い外部空間とすることで、あるときはバーベキューテラスとなり、あるときは水遊び場となります。平屋内部に設けた坪庭はプライベート性の高い外部空間とすることで、あるときはアウトドアリビングとなり、あるときは工作スペースとなります。
このように、2つの異なる外部空間は、常に住まい方のスイッチを切り替えることによって様々なアウトドアライフを楽しめる住空間としています。 アウトドアに必要なアイテムを収納するため、寝室のレベルを上げ床下収納を設けました。 床下収納は、天井高さを1.4mとしオーナーの遊び心をくすぐる秘密基地のような空間としています。内部フロアーの高さ変化による空間体験、外部空間との密接な関係を持つ内部空間の連続は、「平屋」の既成概念とは全く異なる住空間となりました。