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計画地は交通量の多い幹線道から少し入った高台の上にある、畑や林に囲まれた場所です。3.11の地震で全壊した住宅の建替え計画で、老後の生活を見据えたコンパクトで機能的な家事動線を取り入れた間取りが望まれました。震災の教訓から暖炉や太陽光パネル、深夜蓄熱の暖房と給湯、LPGのガスコンロなどを組み合わせて一つのエネルギーに偏らない暮らしを目指しています。家の中心に暖炉を据え、それを取り囲むようにリビングやダイニングキッチンなど家族が集まる場所が広がる伸びやかなワンルーム空間となり、庭へつづくテラスとつながっています。また、廊下がなく回遊性の高い間取りはバリアのない優しい空間を創出しています。