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計画地は、古い町で商店などが点在するエリアである。計画地周囲も昔は商店であり、建替えが少しずつ始まり現在は専用住宅へと変わった建物が多くある。そのような事から計画地は道路に対して間口が狭く、東西の元商店であった隣家に挟まれた狭小地である。狭小地であるため有効的な敷地利用が求められた。そこで計画地全体に建築を広げ、建築内部に庭を配置する中庭型の住宅を提案した。中庭型とすることで、敷地全体を建築とすることが可能となり隣地からの影響を受けにくい。また、プライバシーを確保しながら大胆に外部(中庭)とつながることが可能となるので、採光や通風も良好なものとなる。計画地周辺は緑も少なく、好んで見たい景観もない。しかし中庭とすることで窓からは好きな植物と空が見え、景色もコントロール出来る。狭小地でありながらも残された外部空間を最大限に利用することで、建蔽率以上の空間が広がり、狭さを感じさせない住宅となっている。
※施主家族は車両を所有しない。駐車スペース不要の住宅である。