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五箱の家
五箱の家
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コンパクトで高低差のある敷地を舞台に家族が快適に豊かに暮らすために家の消費エネルギーを極力減らすためQ値1.0切ることを目指して設計がスタートしました。間取りは家族皆が集まるリビングを中心に、作業の効率性や省スペースで独立したダイニングキッチンと裏動線で接続する水回り、光を届ける吹き抜けの縁側、和室とそれに続くバイクガレージ、プライベートな部屋が集まる2階部分のボリュームと用途の違う5つの箱が寄せ集まって構成され、玄関ホールをハブとして各スペースが繋がっています。面積は32坪とコンパクトながら、天井高や、部屋の形状など変化に富んだ室内空間となりました。凹凸のある外観となったため断熱性能を担保し意匠性も維持することを目指して、断熱材はボード系のものを使用し厚みを極力抑え、トリプルガラスの樹脂サッシに木製断熱玄関ドアとハイスペックな仕様となりました。南隣地に建つ建物を想定して明り取りの大開口を設置するなど意匠上のポイントとなる部分は妥協せず、必要最低限な形状とすることで予算面でも調整を図りました。冷暖房はヒートポンプを熱源とした温冷水パネルを家全体に配置し、さらに第一種換気システムを導入しクリーンで効率のよい空調計画としました。また、図書コーナーや小さな書斎、ロフト空間など趣味や余白のスペースも織り込み、住まいの中に家族が活き活きと暮らす為の工夫も凝らしています。敷地や面積に制約のある小規模な住宅でも、豊かな空間と高性能な断熱環境を持った住環境を実現できました。






















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