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計画地は、福祉大学のすぐ近くであり、学生向けの賃貸がたくさん建つ場所である。多くの賃貸物件がある中で、他物件と競合せず差別化のできるアパートを計画した。間取りは、1.2階で分かれる1Kと1ルームが1戸ずつ、メゾネット型が6戸である。1.2階で分かれるタイプは、一般的な間取りではあるが主要室を合板仕上げとすることで多く使われる仕上げのクロスなどとは異なる独自性のある空間とした。また、壁に可動棚を自由に配置できる作りとなっている。メゾネット型の住戸は敷地形状によりL字型に建つ建物の形に合わせて、4種類の間取りとなっており、1階に水回りを配置し2階が主要室となっている。水回りも2戸のみ浴室をユニットバスではなく製作しており、賃貸住宅では数の少ない置き型のバスタブや、スタンドシャワーなど高価な作りになっている。
また、高台いに建つため南に開けた眺望を最大限に室内に取り込む窓の配置としており、建物の付加価値となるように考えた。