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tree curtain
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計画地は、閑静な住宅地の中心にある。全面道路から1mほどの高低差がある。新たに購入した敷地であったが既存家屋と庭に樹木も残されていた。初めて敷地を訪れた際、樹木が生茂り家屋が埋もれるように建っていた。中に入って見ると木々の中にぽっかり空いた空間(庭の中央)は敷地外から切り離れたかのような、森の中に建つ古屋の様であった。この既存家屋がもつ、住宅街の時間が止まったような静かな空間を再構築できないかと考えた。敷地外から切離れたように感じた要因の一つに1mの高低差がある。1mの高低差は通行する人の視線を大きく変えてくれる。高低差を有効に活用し、植物の配置を考え建物と塀で囲うことで敷地外から程よく切り離すことが出来ると考えた。次に切り離した敷地外をつなぐことを考える。この住宅地は碁盤の目状に区画整理された一般的な住宅地であり、南北にそれぞれ2つに分けて接道している。計画敷地はその南北の道を途中でつなぐ道沿いであり西側に接道し、通常2区画に割る敷地を3区画に割った中心に位置する。そのため東西に住宅と住宅の間となる庭などの空地が広がる。この通りの良い空間を山間の谷に見立て建物内とつなぐことが出来たらと考えた。そこで、谷間に位置する建物中央に階段室を配置し、左右を窓とすることで、谷にかかる吊橋のような階段に出来ないかと考えた。さらに階段室は道路レベルからアクセスするため1階は屋外の方が高い位置にあり、谷に住むネズミのような陸上性動物の視線を感じる。階段を上がることで、手前に植えられた樹木のなかをぬけるような感覚はリスなどの樹上性動物の視線を感じることが出来る。さらにその先に谷のように抜け広がりある景色を感じる。内外を切り離しながらも程よくつなぎ季節や天候の変化を感じる家とした。























 


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