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サンカクのイエ
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敷地は国道から一本内側に入った住宅街であり、新たに4区画分譲され、土地購入前に現調を行った。四区画の内、南西に位置しており住宅街の突当りに位置している敷地を選んだ。土地の決め手としては施主の要望を踏まえ検討を行い、1番適した敷地となったわけだが、まず北側の2区画は国道から見える配置のため、プライバシーを考慮したいとの施主の要望に反しており、また南側がアクセス道路となるため、南側の開放性を考慮しなくてはいけないことが想定できた。また、北西側の敷地は西側の擁壁が簡易的な物でありよくない。北東の敷地は、道路と宅地に高低差があるため、外構計画や工事費に難点がある事が想定できる。残る2つの南側の敷地だが、南東の敷地は北東南と3方が隣地との高低差を有しており外構工事に費用が掛かる。また、四方に隣家となるため。プライバシーを考慮する工夫が必要である。そのような中で、今回選んだ敷地は、北東側から敷地の高低差もなくアクセスでき、西側は隣地と3mの高低差のある擁壁となっており、擁壁上部は人の往来の無い場所のため覗かれることの少ない作りとなっていた。また、南側は畑となっており、隣家も離れているため、植栽をうまく配置することで庭もプライバシーを確保しやすい。また、南北に広い敷地のため、野球が趣味の施主にとって利用価値の高い形と言える。プランは、コンパクトにまとめており、野球で汚れたユニフォームのまま浴室へアクセスできる配置や、朝方帰宅することも多い施主の生活に合わせ、寝室とは別に仮眠のとれるスペースとして和室を設けた。和室は、普段はLDKと一体として使用し、来客用の客間としても使える。また、奥様用の書斎や、スタディカウンターをリビング周りに配置し、家族が近くでそれぞれの作業を行えるようになっている。














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