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計画地の南側に建てられた建物とその日影と園舎の影響についての相談から始まった計画。陽の当たらない南側園庭に増築、影の影響を受けづらい北側を園庭とし、既存の園舎に新しい会堂・園舎が中庭をはさんで配置され、園庭側の入り口部分でつながる構成としました。
建物自体は自己主張をおさえたシルエットをイメージし、スリット状の十字架の窓がさりげなく教会であることを示しています。高さがおさえられた水平の庇の下は白く塗装された板貼とし、これまであった建物のイメージを引継ぎながら建物の中へと導く親和的空間となっています。古い教会の窓が廊下と図書コーナーを仕切る壁に再利用されており、これまでの思い出を少しもらいながら、新しい思い出が育まれる施設となるよう計画しました。