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計画地は四方を住宅に囲まれた密集地で、土地もあまり広くありません。この敷地条件の中で、プライバシーを保ちながらも外に開いた空間を考えました。まずエントランスを壁で部分的に区切り、くぐり抜ける空間を演出しました。庭をいったん切って分散させることで、空間に広がりをもたせるようにしています。
また、テラスをフレームで囲って床のレベルを高くすることで、周囲からの視線を遮りつつも開放的な外部空間を確保しました。中庭のような空間がほしいという施主の要望を限られた広さと予算の中で実現しています。室内はそれぞれ高さの異なる7層のスキップフロアから構成されています。吹抜けを介して空間がつながっており、家族がどこにいても互いの存在を感じて繋がっていられるような家としました。