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計画地は大館市の郊外で住宅地と耕作地や雑木林が点在するのどかな場所にあり、南側に開いた視界には借景の林が美しい、1000㎡(300坪)を超えるゆとりのある敷地です。この場所に親世帯「定年後の第2の人生を夫婦2人でガーデニングや木工などの創作活動を楽しみながら暮らすことを目的につくられるセカンドハウス的な住宅」と子供世帯「夫婦と子供2人の4人家族が暮らす住宅」がそれぞれ独立した戸建て住宅として計画されました。あまり広くない東側の取り付け道路から除雪を考慮した駐車スペース兼アプローチ空間を共有空間とし、北西奥に子供世帯、南東手前に親世帯が配置されました。使い勝手と2件の住宅の距離や視線が付かず離れずの関係を維持できるように計画しました。
ガーデニングハウスは、北側の子世帯の日照や景観・眺望を考慮し豪雪地でもあることから西側に空地を取り、そこに雪を落とす片流れの屋根の下にコンパクトな居住空間をまとめました。南側に大きな差仕掛けを持つテラスを配し、創作室、水回り、キッチンがテラスと回遊する動線を持ち、東側の道路にも緩やかに開きながら、上部は片流れの高さを生かしたロフト空間とし、書斎や屋内の創作空間として利用されるワンルーム的な空間となっています。