×
計画地は周囲3方を墓地に囲まれている。賃貸住宅を計画するうえで、不特定の今後入居する方に「お墓の隣に住む」という大きな特徴を受け入れてもらう必要があった。まず、この敷地で最大住戸数と駐車台数を確保できる配置計画を検討する中で、西側に建物を寄せ、南北に2つのボリュームで建てることで、最大数を確保できることがわかった。さらに各住戸の床面積を広く確保するため、敷地形状に合わせた建物形状とすることでG型のような中庭を有する建物とした。中庭を有することで、外の墓地側に開かず中庭側に開くことができ、隣地の墓地を感じることなく生活ができるものを考えた。また2階の吹き抜けに面したハイサイドライトから南の採光が全室に得られる作りとなっている。