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計画地は仙台市近郊の仙台地下鉄東西線「薬師堂駅」に近接した地区で、オーナー住宅敷地内の一角に賃貸を設計する計画であった。
事業計画によって戸数を確保することが求められたことから間口を1.5間に設定して奥行きのある住戸形態をご提案した。
床面積を確保することが難しいことからスキップフロアを採用し、床下収納やロフトを含めることで収納などにも対応している。同じ理由で階段の面積を減らすため螺旋階段を採用し、各フロアに直接螺旋階段からアクセスすることで各フロアが独立した部屋として使用できるようにカーテンレールも完備した。
敷地南側に賃貸アパートが予定されていたため、階段室上部にトップライトを計画し、柔らかい光が水廻りにも注ぐようにした。トップライトはリモコンで操作でき、夏にはチムニー効果によって自然対流がおきるようにもしている。
専用テラスはペット可物件ということもあり、放し飼いもできるように囲っている。
左官キッチンカウンターやアクセントに使用した木板の壁仕上など全体的に手作り感をを与えることで広さ重視の賃貸と対照的な空間を意図している。