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計画地は地下鉄の駅周辺の土地区画整理事業により造成された住宅地に位置しています。南側隣地には以前に設計を手掛けた住宅が建ってあり、2棟の関係性を意識し、北側に寄せた東西に長い配置計画としています。
本計画は「なるべく自然素材を使用したい」とのお客様の要望から始まりました。今日の住宅には新建材が多様され、外形も四角い箱型の均質なものが増えていますが、お客様の要望の中から住宅に対する普遍的なイメージが感じられたので、誰もが思い浮かべる切妻屋根の家型を基本的なヴォリュームとして採用しています。内部では、リビング・ダイニングの天井を梁表しにすることや壁の仕上の漆喰、2階天井の杉板、床の桧・杉などの自然素材を使用することで、温かみのある空間に形成しています。