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どこにでもある郊外型分譲宅地の風景に、性格の異なる3つのCUBEが連なる明快な構成を持つ住宅を計画することで、住宅の既成概念とは異なる空間配列の多様性を表現することを目指しました。 3つのキューブが織り成す空間はCUBE 01:個室の集合体 (主寝室、寝室1,2)、CUBE 02:家族のパブリックスペース (リビング、ダイニング、キッチン、テラス、畳スペース) 、CUBE 03:家族外のパブリックスペース (客間、両親のための和室)となっています。通常、廊下によって結ばれるこれらの空間をCUBEとして捉え、一つの住居に織り込む。そうすることにより、これまでの既成概念による住居の空間配列とは異なる空間配列を実現しています。 3つのCUBEは、住戸内に高低明暗といった多様性と迷路のようなシークエンス(連続性)を与えます。寝室からキッチンへ、キッチンから床下収納を経由して主寝室へと、これまでの住宅では予期しない空間の連なりにより、日々の生活に適度な驚きと変化をもたらす住宅を実現しました。