×
計画地は既成市街地の住宅地で周辺部は2・3階建ての住宅が建て込む等、日照条件に制約があり、東側前面道路は道幅も狭く、向かい側は小学校の校門となっておりプライバシーの確保と採光通風などの確保の両立が求められた。また、老後の生活などを考慮し日常生活が1階で可能なバリアフリーへの対応や、駐車スペース3台分の確保、家相への対応、美観を考慮した自転車置き場や外部倉庫の確保、セキュリティー対策なども条件となった。
道路側の駐車スペースは緩やかなスロープとし、格子戸で仕切られたポーチ空間に繋がり、視線は中庭へと連続するが、自転車置き場や倉庫がブラインドのように配置されている。
室内は玄関ホールから2通りの動線とキッチンを中心とした回遊性を考慮したぷらんとし、南側の吹き抜けは2階中央部へのスタディホールにつながり、上下階の一体感を創出し、インナーテラス、サービステラス、リビングテラスへと連続している。