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地方都市の既成市街地内を計画地とした建替え計画でした。比較的広い敷地内には蔵や親世帯の建物、手入れの行き届いた庭木があり、この良好な関係性を活かし周辺景観と調和する控え目な外観が求められました。また、積雪の多い寒冷地であることから雪対策や冬季間の安定した暖かさ、暖房方式や断熱気密性を吟味することも必要な機能でした。
そこで、平面計画はプライベート空間を東側奥の一部2階の空間にとり、平屋のように高さが抑えられた玄関部分から大きな片流れ屋根で覆われています。中央部分が1・2階をつなぐ吹抜け空間となり、ここに設けられたピアノホール、暖炉やバーコーナーがこの家中心的で象徴的な空間となっています。