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計画は、古い商店が点在する旧道沿いに建つ店舗併用住宅を賃貸併用住宅への建て替えである。旧家屋は敷地いっぱいに建っており、採光が室内まで届かず寒く暗い家であった。そのため、新たな住戸として明るく環境に配慮した作りとなるように考えた。また、60坪弱の敷地の中に施主の住環境を担保しながら、賃貸部の最大住戸数を確保する必要もあった。このようなことを考慮し施主住戸を南側に配置、賃貸部を北側配置とすることとした。賃貸部は北側配置だが、ロフトを作りハイサイドライトを設けることで南採光を確保し、明るく高さのある空間となる。南に配置した施主住戸は採光はもちろん、東西に長いプランとなるため床面積以上の広さを感じる。この配置とすることで施主と賃貸入居者の動線を南北に分離でき、プライバシーの確保も兼ねた。