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計画地は仙台近郊の商業施設などが立ち並ぶ地域の一角にある。既存建物の老朽化による建替え計画である。
配置計画について国道沿いの視認性や動線を考慮し、コインパーキングを配置することで1台あたりの単価を担保した。この配置によって建物形状が南北に長い特殊な形状になっている。店舗の単価も担保するために人の動線が敷地の奥までいくようにアプローチを計画した。2階住戸を迫り出すことで下屋空間を活用している。商業施設と共同住宅の動線をうまく干渉しないようにするために住戸のアプローチを限定して、住戸に関する外部要因をコインパーキングの南に配置した。さらにコインパーキングと領域を分け、月極駐車場も配置計画した。
住戸の計画については南北に長い建物形状で採光を確保しつつ、商業施設の上階ながらもプライバシーが確保された空間を目指した。構造とのバランスで大小様々なテラスを計画することで南の採光を取り入れる工夫をしている。最上階ということもあり、賃貸では珍しい吹き抜け空間を提案した。このことによってBOXの凹凸のある外観を形成しているとともに採光・通風を確保できる開口部を計画できた。
テラスの一面の色を変えることによってメインファサードである国道からのインパクトを与え、人々の印象に残るように計画している。