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仙台市南部、起伏の激しい丘陵地の麓の住宅地に敷地がある。
敷地は車通りの多い道路に面している奥に細長い40坪程度の敷地で、奥には山々や藩政時代に利用されていた木流堀があり、敷地とともに受け継がれてきた地域の恩恵を受ける場所である。
奥に細長く抜けのある敷地特徴を受けて、本計画では建物内に周辺環境を取り込みつつ、プライバシーを確保することを意図した。
プライバシーを確保しながら、閉鎖感を感じさせない計画とするため、玄関からLDKへの導線に抜けを作り、その導線をテラスからの採光で照らし、閉鎖感を感じさせない明るく抜けのある空間を計画した。
また、キッチン背面やスタディ収納をひとつながりとした家具壁とし、家具壁で空間を仕切りながらもテラスからの採光が柔らかく室内に差し込み、さらに階段ホールからLDK、テラスへの連続性を持たせた。
東側には吹き抜けのテラスを設け、北側には木流堀に向かったテラスを配置し、周辺環境に寄り添いながらも、室内外でそれぞれの居場所を探しながら生活できるような空間となった。