仙台市青葉区にて新築住宅『風音のいえ』の地鎮祭が行われました。

敷地は、仙台城下町の北西に位置する深い沢地形の中にあり、南側には開かれた水辺緑地を臨む場所です。

仙台市が緑化保全エリアとして位置づけるこの場所は、豊かな自然と都市の余白が共存する希少な環境であり、川とくらしの関係性を立体的に編み上げています。

建物は3層構成とし、1階は敷地の傾斜を読み取ることで、川とのレベル差を抑え、水辺との親密な距離感を生み出しています。

2階にはLDKを大きなワンルームとして計画し、南側の開口部を最大限に開くことで、広がりのある借景を室内へと引き込んでいます。リビングと床を揃えたテラスは、空間の連続性を高めると同時に、風の抜け道として機能し、川との対話を促す場となっています。

3階にはプライベートな個室を配置し、高さを活かして俯瞰的に川や周辺環境を望む構成としています。

それぞれの階が異なるスケールや距離感で川と接続し、住まいの中に多様な自然との関係性が立ち上がるよう計画しています。

3階建+基礎形状が複雑なため工期はかかりますが、安全第一でよろしくお願いいたします！